台風14号あす南大東島に最接近・・・気象予報士が解説(2020年10月7日)

強い勢力に発達した台風14号が、暴風域を伴って列島に迫っています。秋雨前線が刺激され、台風の接近前から太平洋側で大雨となる恐れがあります。台風14号は、8日の明け方に沖縄の大東島地方に最も近づく見込みです。その後、週末には進路を東寄りに変えて、本州の広い範囲で大荒れとなる恐れがあります。南大東島では、7日AMから早くも荒れた天気となり、夜になって風が激しさを増しました。島では、すでに避難も始まっていて、福祉職員が、足腰の弱った高齢者の家を回って避難所へと誘導します。鹿児島県・奄美大島も徐々に風が強くなってきていて、街中では、飛んできた物でガラスが割れないようネットが張られていきます。奄美市の『スパリゾート奄美 山羊島ホテル』では、飼っているヤギの小屋にも板が打ち付けられました。東京からの『GоTоキャンペーン』も始まり、ホテルにはようやく客足が戻り始めたところでした。『山羊島ホテル』の有村梨佳子さんは「キャンセルも結構、出ている。きょう受けた分で約10件以上。奄美は台風が多い地域なので仕方ないが、GoToで期待していただけに残念」と話します。

◆台風14号について、気象予報士の喜田勝が解説します。
台風14号は、8日以降、速度を落としながら、沖縄県と奄美の東の海上を北上します。2日ほどかけて九州南部に接近します。速度が遅いということは、それだけ影響が長引くということです。9日は、台風の中心から離れていても、風速15メートル以上の強風域は九州全体にかかるので、九州北部などは風に注意、警戒が必要になります。今の予想だと、関東は11日昼過ぎくらいまでは、雨が降りそうです。ただ、最新の発表だと、台風の動きが早まっています。早くなってくると、関東では11日朝には雨がやんでいる可能性があると思います。

台風接近前からすでに雨が降り始めています。それが続くと思ってください。台風本体の雨雲と秋雨前線の影響で、8日朝は東北から九州の広い範囲で雨が降り、太平洋側を中心に、昼ごろにかけて本降りの雨が続きそうです。風も太平洋側で強まりそうです。8日かけて、沖縄・大東島や九州南部などでは最大瞬間風速35メートルと、立っていられないような風が吹くところもあります。四国・近畿・東海では11日のAM中まで雨に警戒が必要です。関東は、9日は弱まるタイミングがあるかもしれません。台風接近前から風も強いです。今回の台風は、九州接近まで遅いため、影響が長引くので警戒が必要です。
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