「ダ・ヴィンチ・コード」が良く造り込まれた知的な歴史パズラーではあるという指摘に異論はありませんが、カトリック教会から反カトリック的であるという理由でボイコット騒ぎさえ起きたこの作品のコアの部分は、やはりクリスチャンでなければ理解できないのでは、と思ったりもしてます。
この作品をネタに、キリスト教の教義を巡って盛んな論争が巻き起こったようですが、私のような非キリスト教の人間にとってはやはり対岸の火事…。
イエス・キリストが神様だろうが人間だろうがどちらでもかまいません、というのが非キリスト教徒の本音でしょう。
面白きゃあね。
逆にもし仏陀をヒッピーみたいに描いた歴史映画が製作されれば、仏教圏の国々からクレームがつくのは間違いがないでしょうし。
で、そうなるとこの作品を観るポイントはレオナルド・ダ・ヴィンチが遺した暗号(コード)を主人公ロバート・ラングドン教授がいかに解き明かしていくかという点に絞られてきます。 
特に「最後の晩餐」のイエスとマグダラのマリアのくだりはまさにダ・ヴィンチの遺した暗号(コード)…。
この展開にはなかなか驚かされました。
ところで「ダ・ヴィンチ・コード」が舶来ものの歴史パズラーであるならば、わが日本にも諸星大二郎氏の「暗黒神話」という傑作歴史パズラーがある事を忘れてはいけません。

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