1ちくわ ★2019/12/26(木) 01:10:50.30ID:Bcvx+E+99 https://www.newsweekjapan.jp/woman/assets_c/2019/12/RTS2UWYC1-thumb-720xauto-179027.jpg
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<ミスユニバース、ミスアメリカ、ミスUSA、ミスティーンUSAと5大会すべてにおいて、黒人女性が世界一の美の頂点に立った......>

ビューティー・パジェント(美のコンテスト、ミスコン)世界4大大会の一つ「ミス・ワールド」が12月14日にロンドンで開催され、2019年の世界の美の頂点として、ミス・ジャマイカのトニアン・シンさんが選ばれた。

そこでは、最後まで共に競い合ったライバルのミス・ナイジェリアのリアクションが話題になった。ミス・ワールドの発表と共に、飛び上がって小躍りした女性は実は優勝者ではなく、ファイナリスト5人のうちの1人だったミス・ナイジェリアのニカシ・ダグラスさん。優勝を逃したものの、シンさんの勝利を自分のことのように喜んだ。

その後のインタビューで、ダグラスさんは歓喜の理由について「シンさんが素晴らしい女性で、期間中自分をサポートしてくれていたから」と語った。ダグラスさんの反応についてツイッターでは、「思いやりと友情にあふれた人」と賞賛の声が上がった。

年代によって変わる美のトレンド
日本代表が、世界4大大会の1つで世界の頂点に立ったのは、森理世さんがミス・ユニバースで優勝した2007年と10年以上前のことになる。その前年には同じミス・ユニバースで、知花くららさんも準ミスに輝いている。しかし「美」の基準やトレンドは、年代とともに変わってくるようだ。

そして2019年は異例とも思えることが起こった。それは先述のミス・ワールド(本部はイギリス)に加えて、米国が主導するミスユニバース、そして米国内のミスアメリカ、ミスUSA、ミスティーンUSAと5大会すべてにおいて、黒人女性が世界一の美の頂点に立ったのだ。

バーバラ・リー下院議員は、ハッシュタグ「#BlackGirlMagic」を使い、「これは本当に黒人女性マジックです。世界中の黒人女性にとって計り知れない元気を与えるでしょう」とツイートした。

また、ミシェル・オバマ前大統領夫人も12月9日(ミス・ワールドが発表される前の時点)、4大会すべての優勝者が黒人女性となり、同様のハッシュタグで喜びを表していた。

暗黒の歴史を経てアメリカも新時代へ
ワシントンポスト紙も12月22日、「The expanding global pageant that is black beauty」(世界的な美のコンテストに広がるブラックビューティー」と報じた。

アメリカでは、まだ警察による不当逮捕や職業、賃金など黒人差別は根強く残っている。1983年、ミスアメリカとして選ばれた史上初の黒人女性は、歌手のヴァネッサ・ウィリアムスさんだ。ビューティー・パジェントといえば、今でも白人至上主義者のためのコンテストと揶揄される世界。ウィリアムスさんが優勝した時には、「FBIにファイルされ、殺人の脅迫も届いた」と言う。また地元ニューヨークで凱旋パレードを行う際「万が一のために狙撃兵を周りに置いた」とも言われる。

今から36年前と決して遠すぎる過去ではないが、黒人女性にとっては、美の栄光を獲得することも容易くない時代が続いていた。しかし2000年代に入り、人々の価値観や(内面や賢さも含む)美意識は少しずつ変化している。

「自分が選出された時、目が青色で肌の色が明るめということで『黒人の優勝者と言うには要素が足らない』と言う批評もあった」とウィリアムスさんは振り返る。「この5大会の優勝者たちも一言でブラックと言っても、髪型も肌の色も出身地もさまざまで多様性があり、実に喜ばしいこと」と語った。

2019年は、さまざまなタイプの黒人女性が美の象徴として格付けされ、ブラックビューティーを語る上で一つのエポックになったのではないだろうか。

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2019年12月25日(水)16時45分

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