1ミラノ作 どどんスズスロウン(東京都) [EU]2019/07/21(日) 14:04:09.45ID:SoXeBCQF0?PLT(16000)
壮大だった「広島の地下鉄」計画、なぜ頓挫したのか 「路面電車王国」の過去
https://trafficnews.jp/post/86851
広島電鉄
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路線図
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2019年4月末現在で119万6000の人口を抱える広島市には、中心部と北西部を結ぶ
新交通システムのアストラムラインに300mほどの地下区間はあるものの、
本格的な地下鉄の路線網は整備されていません。しかし広島市にもかつて、
2路線20km弱におよぶ地下鉄の建設計画がありました。
それと引き換えに、この街を縦横に走る広島電鉄の路面電車は、その多くが姿を消す予定だったのです。

広島市で地下鉄の構想が持ち上がったのは、1967(昭和42)年のことです。
この当時、市やその周辺で人口が急増したことを背景に、郊外から市内へ流入する
クルマが増え、市街地では渋滞もあって路面電車の表定速度(停車中の時間も含めた平均速度)が
5km/hほどにまで悪化。おまけに車両が小さく、輸送力不足に陥っていました。
山陽新幹線の開通を控え(広島駅開業は1975年)、このような交通状況を
解消する手段として、地下鉄が計画されたのです。

その後、1971(昭和46)年に発表された「広島都市高速鉄道計画」では、
採算がとれる区間として横川〜矢賀間の「鯉城(りじょう)線」8.1kmと、
西広島〜向洋間の「東西線」9.7kmの2路線が打ち出されました。
国鉄芸備線、可部線、呉線や広島電鉄宮島線にも乗り入れが予定され、
15年計画で5段階に分けて開通させる計画が立てられます。

建設費用は巨額でした。合計で873.4億円(1kmあたり49.1億円)と試算されており、
同時期に建設された名古屋や大阪の地下鉄路線と比べても高めといえます。
加えて乗り入れ先である国鉄芸備線の電化(架線などを設置すること)や、
可部線の大幅なルート変更、広島電鉄宮島線の高架化なども含めれば、
さらに90億円から120億円の投資が必要とされていました。

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