大型で非常に強い台風9号は九州北部に最接近しています。長崎県五島市は2日AM11時、市内全域の約2万世帯に避難勧告を出しました。午後2時過ぎには、五島市を含む五島列島が暴風域に入り、五島市では午後8時過ぎ、観測史上最大となる42.7メートルの最大瞬間風速を記録しました。五島地方では、午後9時現在、約2万3000戸で停電が続いていて、一部の地域では、断水しているといいます。
さらに、警戒しなければならないのが、1日に日本の南海上に発生した台風10号です。気象庁は、発生から、わずか半日という異例の速さで説明を行い、“特別警報級”として、最大級の注意を呼び掛けました。警戒を呼び掛けるために、引き合いに出したのが、去年9月、千葉市付近に上陸した台風15号です。57メートルもの最大瞬間風速を記録し、千葉では、数多くの電柱がなぎ倒され、長い間、停電に苦しめられました。
気象庁:「最大風速50メートル毎秒以上と、暴風、高波、高潮になる恐れがある。最大級の警戒が必要。週末を迎える前に台風への備えを終わらせるようにお願いしたい。去年の台風15号で、千葉県で暴風による被害が大きくて、停電が生じたということは記憶されているのではないかと。そのときよりも、さらに風速は強いんだという風に理解していただくと、イメージが湧くのではないかと」
2年前、西日本を襲った台風21号は、950ヘクトパスカルの非常に強い勢力で上陸。強風によって、タンカーが関西国際空港の連絡橋に衝突し、空港内も高潮で大規模冠水しました。台風21号が上陸したとき、海面水温は27度ほどでした。現在、海面水温が30度ほどと高いため、台風10号は、今後、北上を続けながら、さらに、勢力を増し、奄美地方から、西日本に接近、または上陸する恐れがあります。
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