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山口県青海島 水温17℃ 水深10m 撮影:河合良明
ヒョウモンダコ(豹紋蛸 英名:Blue Ringed Octopus)
 
このタコは体長10cm程度で、口の横にある唾液腺にはフグ毒と同じ猛毒テトロドトキシン系の神経毒(青酸カリの850~1000倍の強さ)をもっていて、人間をも死に至らせる猛毒を攻撃・反撃に使用する危険なタコです。

日本からオーストラリアにかけての西太平洋熱帯域・亜熱帯域に分布。浅い海の岩礁、サンゴ礁、砂と小石混じりの海底に生息しますが、近年では温暖化のため暖流にのって本州・四国・九州などにたどり着き、真冬に海水温が10℃を切らない水域では越冬しているようです。

危険を感じると鮮やかな青いリング状の豹紋が身体の表面に現れ、危険な生物であることを敵に警告しますが、ふつうにしているとマダコの子どもと変わらないので潮溜まり(タイドプール)などで磯遊びするときは十分な注意が必要です。

テトロドトキシンはヒョウモンダコの獲物である甲殻類には無害ですが、唾液腺中に含まれるもうひとつの毒「ハパロトキシン(Hapalotoxin)」は甲殻類を麻痺させる毒性をもっていて、ヒョウモンダコはエビやカニなどを捕らえる際にこの毒を海水中に放出することであらかじめ獲物の動きを奪い捕食していると考えられています。

タコはふつう危険を感じると墨の煙幕を吐いて逃げますが、ヒョウモンダコは猛毒をもっているため逃げる必要がなくなり、墨袋が退化して薄い墨を少量しか吐きません C:。彡33333

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