全国のコンビニエンスストアのATMで偽造カードが使われ多額の現金が引き出された事件で、神奈川県内で現金を引き出したとして逮捕された会社員が調べに対し「ATMからの引き出し方法が書かれたメモを知人から渡された。暗証番号が書かれていた」と供述していることが警察への取材で分かりました。
先月15日、全国のコンビニエンスストアで偽造されたクレジットカードが一斉に使われて18億円余りが不正に引き出された事件では、各地で現金の引き出し役が逮捕されていて、このうち神奈川県内の店舗で現金を引き出したとして、藤沢市の会社役員、辻村賢司容疑者(30)や、東京・渋谷区の会社員、浅野元容疑者(31)ら3人が逮捕されています。
その後の調べで、浅野容疑者が「知人の辻村容疑者からATMからの引き出し方法が書かれた手書きのメモを渡された。暗証番号が書かれていた」と供述していることが分かりました。
メモには10万円を5回にわたって引き出すことなども書かれていて、浅野容疑者は現金を引き出して謝礼を受け取ったあと、辻村容疑者にメモを返却したということです。
警察は、背後にある犯行グループが現金の引き出し方法について指示していたとみて捜査しています。

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