大型で非常に強い台風9号が2日午後、九州北部に最接近します。また、1日夜に発生した台風10号について、気象庁は「特別警報」級に発達する恐れがあると発表しました。

 大型で非常に強い台風9号は勢力を維持して九州の西の海上を北上しています。鹿児島県奄美大島沖合ではパナマ船籍の貨物船が遭難。船には43人の外国人が乗っていて、海上保安庁が捜索しています。現場周辺は当時、台風9号の暴風域でした。関東では2日午後に雨が降り出し、びしょ濡れになる人々もいました。
 警戒すべき台風は、もう一つあります。1日夜発生した台風10号。非常に強い勢力で週末、西日本に接近、上陸する恐れがあります。気象庁は去年、千葉県などを襲った台風15号よりも強い勢力で上陸する恐れがあるとしています。台風10号が今後「特別警報」級の勢力まで発達する恐れがあるとしていますが、特に警戒が必要なのが風です。2日夜、九州北部では最大瞬間風速50メートルが予想され、警戒が進んでいます。福岡県の梨農家では土嚢(どのう)を積むなど対策に追われていました。非常に強い勢力となる原因は海水温の上昇にありました。
 気象予報士・今村涼子:「今、日本の南海上の海面水温が記録的に高い状態。台風は海面水温が27度以上で発達しやすいが、今30度を超える暖かい海の海域がかなり広い。暖かい海の上を通って水蒸気をエネルギーとして十分に補給して急発達しながらやってくる恐れがあります」
 ダブル台風で、週末にかけて列島は大荒れの天気となる見込みです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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